牛肉の全頭検査、大幅縮小へ 岩手、宮城で4月から

 岩手、宮城両県は27日、東京電力福島第1原発事故に伴う牛肉の放射性物質検査を、現行の全頭検査から大幅縮小すると発表した。肉牛として育った肥育牛の検査を原則不要にする。国のガイドライン改定などを踏まえた措置で、4月から実施する。

 岩手県では2012年3月以降、宮城県は同年10月以降、国の基準値を超える牛肉は出ておらず、両県とも緩和しても問題がないと判断した。

 一方、老齢の乳牛や繁殖牛を食肉用に出荷する際は、岩手県では畜産農家ごとに年間1頭以上の検査をし、宮城県では事故時に降った放射性物質が残る可能性が高い牧草を餌にしているため、全頭検査を継続する。


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