内閣府、首里城の修復作業公開へ 大龍柱の応急処置に着手

首里城の大龍柱の周辺に仮設の足場を設置する作業員=27日午前、那覇市

 内閣府沖縄総合事務局は27日、那覇市の首里城で、火災で焼損した一対の大龍柱の応急処置を始め、報道陣に公開した。今後は場所を移し、修復作業を一般公開する方針だ。

 大龍柱は沖縄・与那国島の細粒砂岩を使い、高さ約3・1メートル。とぐろを巻き鎌首をもたげた竜が、正殿正面で向かい合う。火災後も立ったまま残ったが、黒くすすけて熱によるひび割れや欠損があるため、修復して展示する。首里城復元の際には、新たな大龍柱を作り直す方針だ。

 正殿前の中庭(御庭)で破損瓦の撤去が進んだため、この日は柱周辺に仮設の足場を設置した。


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