イラン国会選、強硬派圧勝 投票率最低、穏健派惨敗

選挙について話すイランの最高指導者ハメネイ師=23日、テヘラン(最高指導者事務所提供、ゲッティ=共同)

 【テヘラン共同=小玉原一郎】イラン国会(定数290)選挙は23日開票が終了し、政府の最終発表などによると、反米の保守強硬派が全290議席の7割以上を獲得し、圧勝した。保守強硬派が発言力を高め、イランが米国との対決姿勢をさらに強める恐れが深まった。投票率は42・57%で、1979年のイスラム革命以降の国会選で最低を記録した。

 米欧と核合意をまとめ、国際協調を進めたロウハニ政権を支持する改革派や穏健派は、惨敗を喫した。米国の合意離脱と制裁再開でイラン経済は低迷しており、有権者の支持を失った。


  • LINEで送る