海洋放出巡り首長の意見二分 福島、原発事故の処理水

東京電力福島第1原発敷地内に立ち並ぶ、トリチウムを含んだ水などが入ったタンク。奥左から1、2、3、4号機=20日(共同通信社ヘリから)

 東京電力福島第1原発で増え続ける放射性物質トリチウムを含んだ水の処分方法を巡り、地元首長の意見が「タンクでの長期保管」と「海洋放出」とに二分していることが22日、共同通信の調査で分かった。多くの首長が風評被害を懸念。容認とした首長も「他に方法がない」と苦渋の選択を強調した。

 昨年12月〜ことし1月に、福島県の沿岸と国の避難指示が出た計15市町村の首長に、最も考えに近い選択肢を選んでもらった。

 4人が「長期保管を視野に議論を続けるべきだ」を選択。5人は「海洋放出もやむを得ない」とした。6人は「今後の議論を注視する」などとして、明確な回答を避けた。


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