芳賀徹さんが死去 文学研究者

死去した芳賀徹さん

 京都造形芸術大学長や静岡県立美術館館長を務めた文学研究者で、東京大名誉教授の芳賀徹(はが・とおる)さんが20日午後9時10分、胆のうがんのため東京都北区の病院で死去した。88歳。山形市出身。葬儀・告別式の日取りは未定。喪主は長男満(みつる)氏。

 東大教養学部卒。米プリンストン大客員研究員などを経て東大教授、国際日本文化研究センター教授などを歴任した。

 江戸、明治期の比較文学を中心に、平賀源内、与謝蕪村、岩倉使節団などを論じた。1981年に「平賀源内」でサントリー学芸賞、84年に「絵画の領分」で大仏次郎賞。97年に紫綬褒章。


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