EU、予算策定で首脳会議 英離脱後初、加盟国が対立

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は20日、英国離脱後初めてとなる来年以降7年間の中期予算(2021〜27年)策定を巡り、ブリュッセルの本部で非公式首脳会議を開いた。英国の離脱で生じる減額への対応や気候変動対策など戦略的分野への費用捻出を議論。加盟国の主張は対立しており、27カ国体制となったEUの結束が問われている。

 ミシェルEU大統領は28カ国だった14〜20年の支出額1兆1361億ユーロよりわずかに少ない1兆948億ユーロを提示した。ドイツやオランダ、北欧は補助金などとして受け取る額より拠出額の方が大きくなるため、提示内容に反対している。


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