そり施設貸与を正式表明、長野市 2030年「札幌五輪」協力へ

 長野市の加藤久雄市長は20日の定例記者会見で、2030年冬季五輪が札幌市で開催される場合、1998年長野冬季五輪で使われたそり競技施設「スパイラル」を、大会組織委員会に貸し出す意向を正式に表明した。整備などの経費を長野市は原則負担せず、組織委が負担することを定めた覚書を、3月中に両市が結ぶ予定。

 高額の維持管理費がかかるスパイラルは現在、コースに氷を張っておらず正規競技ができない。札幌市は同様の施設を新設することによる、開催費用の増加を避けるため、長野市にスパイラルの貸与を依頼していた。

 加藤市長は「スパイラルを活用し、盛り上げる機会になれば」と述べた。


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