2020年2月20日 18:05 | 無料公開
首相官邸で開かれた月例経済報告関係閣僚会議=20日午後
政府は20日発表した2月の月例経済報告で、国内景気の判断を「輸出が弱含む中で、製造業を中心に弱さが一段と増した状態が続いているものの、緩やかに回復している」で据え置いた。先行きのリスクとして、新型コロナウイルスの感染拡大を新たに明記し、生産や個人消費、観光業に与える影響に注意する必要があるとした。
2019年10〜12月期の実質成長率が大幅なマイナスとなったが、消費や所得・雇用が改善しているとして判断を維持した。新型コロナウイルスが大きな逆風となることも確実で、政府は近く「緩やかに回復」の表現を維持できなくなり、判断引き下げを迫られる可能性もある。