島根大病院に2200万賠償命令 主治医の誤挿管で死亡と松江地裁

 島根大病院(島根県出雲市)に入院していた60代の県西部の女性が死亡したのは主治医が経鼻チューブを誤挿入したためだとして、遺族が約2640万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、松江地裁は17日、島根大側に2200万円の賠償を命じた。

 判決によると、主治医は2010年1月、栄養剤や薬を入れるため女性の鼻から胃に通していたチューブを交換する際、誤って肺に挿入。さらに薬を注入したことで呼吸状態が悪化、吐いたものの誤嚥を起こし、肺炎で死亡した。

 大学側は、誤挿入の事実はないなどと反論していた。島根大医学部総務課は「今後の対応については検討したい」とコメントした。


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