2020年2月17日 20:59 | 無料公開
東京証券取引所の情報センター
上場企業の2020年3月期決算の純利益合計は前期比6・6%減と、2年連続の減益見通しであることが17日、分かった。米中貿易摩擦を背景とする中国経済の減速や消費税増税が響いた。純利益予想を下方修正した企業は、上方修正の1・8倍の225社に上る。中国で発生した新型肺炎の感染拡大は終息が見えず、企業業績に一段の打撃となりそうだ。
2年連続の減益は第2次安倍政権の発足以降で初めて。中国景気の停滞が長期化すれば、生産活動や訪日客の消費の落ち込みを通じて地域経済にまで幅広く悪影響が及びかねない。
20年3月期の純利益合計は32兆8654億円の見込み。