福島の台風復旧に原発事故交付金 早期帰還へ放射線監視装置も修繕

 復興庁は28日、昨年の台風19号で被災した福島県の復旧事業費として、東京電力福島第1原発事故の避難者を支援する福島再生加速化交付金6千万円(事業費ベース)を配分すると発表した。放射線監視装置の修繕に1千万円を充てる。

 福島県によると、県が管理する装置のうち福島市、南相馬市、飯舘村、川俣町の計4台が浸水や流失のため測定できなくなった。原発事故で避難した住民の帰還に向けて整備していた道路や農地で生じた陥没・崩落などの台風被害には計5千万円を振り向ける。

 台風被害の復旧を後押しすることで、原発事故からの早期帰還につなげるため、再生加速化交付金の対象とした。


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