新型肺炎、緊急対応可能に 政府、拡大への備え急ぐ

 政府は27日、新型コロナウイルスによる肺炎について、患者の強制入院や就業制限ができるようになる感染症法上の「指定感染症」に指定することを決めた。28日に閣議決定する。政府は当初、日本での広がりがないため、すぐに指定する必要はないとしていたが、中国での急速な拡大を踏まえ、緊急時に迅速な対応を取れるよう準備を急ぐことにした。指定は2014年の中東呼吸器症候群(MERS)以来で5件目。

 自民党の二階俊博幹事長は会見で、中国・武漢に滞在する邦人の帰国用チャーター機について「28日朝、準備が整い次第、出発する」との見通しを明らかにした。


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