WTO改革巡りダボスで閣僚会合 紛争処理機能の回復焦点

WTOの非公式閣僚会合を終え、記者会見するアゼベド事務局長(右)=24日、スイス東部ダボス(共同)

 【ダボス共同】世界貿易機関(WTO)の非公式閣僚会合が24日、スイス東部ダボスで開かれた。WTOは常設上訴機関の上級委員会のメンバーが米国の反対で補充ができない状況が続いており、紛争処理機能の回復に向けた方策など、制度改革を巡る議論が焦点となった。

 35カ国・地域が会合に出席。アゼベドWTO事務局長は終了後の記者会見で、紛争処理を巡る改革が「喫緊の課題」と指摘。6月に2年半ぶりに開かれる閣僚会合に向け、水産資源の乱獲につながると指摘されている漁業補償金の問題の解決などについて、結論が出ることに期待した。


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