雪の大山、鳥取県警が救助訓練 20キロの装備、急斜面を移送

鳥取県の大山で救助訓練をする県警大山遭難広域救助隊の隊員ら=20日午後

 鳥取県の国立公園・大山(1729メートル)で20日、県警大山遭難広域救助隊が救助訓練を実施した。雪が舞う中、約20キロの装備を背負った隊員らが負傷者役をそりに寝かせ、6人がかりで急斜面を上り下りした。そりの重みに引きずられ滑り落ちないよう声を掛け合っていた。

 負傷者の移送や歩行訓練などを行い、4時間ほどかかった。県警によると、大山では2016〜18年度の冬山シーズンに計11件の遭難事故が発生し、1人が死亡、4人が重傷を負った。登山者には十分な装備を調えて必ず登山届を出し、悪天時には引き返すよう呼び掛けている。


  • LINEで送る