2020年1月19日 17:03 | 無料公開
丹生都比売神社で行われた農耕神事「天野の御田祭」＝１９日、和歌山県かつらぎ町
高野山の守護神として知られる和歌山県かつらぎ町の世界遺産・丹生都比売神社で１９日、豊年満作を祈願する農耕神事「天野の御田祭」があり、大勢の参拝客らがユーモラスな演技に見入った。平安時代の田植えの儀式が始まりで、室町時代に今の狂言形式になったと伝わる。
面と烏帽子の装束をそれぞれ着けた「田人」がくわを、「牛飼」がすきを担ぎ、楼門下の舞台に登場。神前にお参りをした後、牛、みこ姿の「早乙女」などを次々と呼び、狂言風の口上や問答で田作りから種まき、稲刈りまでの所作を演じた。
見ものはひょっとこ面を着け、もんぺをはき女装した男性「田ヅ女」の登場で、会場は沸いた。
