米上院もトルコの虐殺認定 アルメニア人巡り決議

 【ワシントン共同】米上院は12日、オスマン帝国末期の1915年に始まったアルメニア人殺害事件を「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と認定する決議案を全会一致で可決した。下院も10月下旬に同様の決議をしており、虐殺と認めない後継国トルコの反発は必至、両国関係はさらにぎくしゃくしそうだ。

 上院の決議は下院と同様、オスマン帝国が15〜23年に150万人を虐殺したと指摘。虐殺を否定する言動に反対し、教育を通じて虐殺の事実に対する理解促進に努めるとしている。

 米トルコ関係は、トルコがNATO加盟国にもかかわらずロシア製ミサイルを導入したことなどを巡り悪化した。


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