30年に温室ガス55%削減も EU、50年排出ゼロ法制化

記者会見するフォンデアライエン欧州委員長=11日、ブリュッセル(ロイター=共同)

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は11日、総合環境政策「欧州グリーンディール」の概要を発表した。域内の温室効果ガス排出を2050年に実質ゼロにする目標に法的拘束力を持たせる一方、30年の排出削減目標を現在の1990年比40%から50%に引き上げ、さらに55%を目指す。低炭素社会移行を支援するため、1千億ユーロ(約12兆円)の資金供給の仕組みもつくる。

 フォンデアライエン欧州委員長は、同政策で地球温暖化防止と経済成長の両立を図り、大詰めとなるスペインでの国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)を含め、気候変動対策を主導する構え。


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