青森・十和田の記念館廃止が確定 新渡戸稲造の史料展示

 青森県十和田市が、旧5千円札の肖像で知られる新渡戸稲造の史料を展示する市立記念館を、耐震強度不足を理由に条例で廃止処分としたのは不当として、史料を所有する新渡戸家が処分取り消しを求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(林景一裁判長)は、新渡戸家側の上告を退ける決定をした。3日付。廃止を妥当とした一、二審判決が確定した。

 一、二審判決などによると、記念館は新渡戸稲造の直筆の書など約8千点を保存。十和田市は2015年に条例で廃止にした。記念館は現在、新渡戸家やボランティアが運営を続けている。


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