受精卵検査、流産防止に効果なし 学会が臨床研究の結果発表

 体外受精をした受精卵の染色体を調べて子宮に戻す検査「着床前スクリーニング」について、日本産科婦人科学会は7日、出生率を上げたり、流産率を下げたりする効果は確認できなかったとする臨床研究の結果を発表した。

 先行する欧米の大規模研究でも効果がないとする結果が示されているが、学会は今後、対象を数千人規模に増やして研究を行うとしている。

 今回の研究の対象は、流産を繰り返したり、体外受精を3回以上しても妊娠しなかったりした35〜42歳の女性約170人。着床前スクリーニングの有無で二つのグループに分けて調べたが、統計的に意味のある差は確認できなかった。


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