原油の協調減産、拡大案浮上 OPECとロシア検討

OPECの本部=5日、ウィーン(ロイター=共同)

 【ウィーン共同】石油輸出国機構(OPEC)は5日、ウィーンで定時総会を開いた。これに先立ち、サウジアラビアとロシアなど原油協調減産の一部参加国が会合を開催。ロイター通信によると、2018年秋の水準と比べ日量計約120万バレルとしている現行の削減量を同170万バレルに拡大する案が浮上した。世界全体の供給量の1・7%に当たる。

 米中貿易摩擦などによる世界経済の減速に加えて電気自動車(EV)などの普及もあり、原油の需要は伸び悩む可能性がある。サウジやロシアは価格安定に向けた協力の必要性では一致。具体的な方法論でまとまるかどうかが焦点。


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