2019年12月5日 21:31 | 無料公開
年金制度改革に抗議する労組の人々=5日、フランス・マルセイユ(ロイター=共同)
【パリ共同】フランスで5日、マクロン政権が目指す年金制度改革に反対する国鉄やパリ地下鉄の従業員らを中心とした大規模ストライキが行われた。交通機関の停止でパリの観光名所エッフェル塔やオルセー美術館も閉館を迫られた。
マクロン政権は職業ごとに40を超す年金制度を一本化し、収支の均衡を図りたい考え。鉄道員らには早期退職の優遇制度があり、制度「改悪」を防ごうと、国鉄の労組などがストを計画。公立学校や警察など公共機関の職員もストに加わった。
この日、国内の高速列車TGVの運行は1割にとどまり、パリの地下鉄も大半の路線が運休。高速鉄道ユーロスターなどにも影響した。