死んだシカを供養 奈良公園

奈良市の奈良公園で行われた「鹿まつり」=20日午前

 奈良市の奈良公園周辺で1年間に死んだシカを供養する恒例の「鹿まつり」が20日、公園内の鹿苑で開かれた。

 シカの愛護団体「奈良の鹿愛護会」が主催し、愛護会の関係者らが参列。今年は338頭が対象で、春日大社の神職が祝詞を読み上げる。設けられた祭壇に鹿せんべいやドングリが供えられ、儀式が終わると鹿苑に保護されているシカに与えられる。

 鹿せんべいを販売している奈良市の井中重信さん(78)は「シカのおかげで食べさせてもらっているので、感謝の気持ちを伝えた」と話した。

 奈良のシカは「神鹿」として大切にされ、国の天然記念物に指定されている。


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