民間試験対応、12月公表を 文科省、大学側に要請

大学入学共通テストの実施延期を求め、記者会見する中京大の大内裕和教授(右から2人目)ら=15日午後、文科省

 文部科学省は15日、全国の大学などに対し、大学入学共通テストへの英語民間検定試験の導入見送りを正式に通知した。大学独自に入試で民間試験を使うかどうかや、具体的な活用方法について、12月13日をめどに公表することも求めた。

 文科省は従来、大学入試センターが発行する「共通ID」を通じて民間試験の成績を管理し、各大学にデータを提供するとしていたが、萩生田光一文科相が今月1日、こうした枠組みでの民間試験導入を見送ると発表した。

 共通テストの枠組みを使い、一定の成績を出願要件としたり、独自入試の成績に加点したりするとしていた大学などがあり、対応が求められている。


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