四国フェリー宇高航路12月休止 109年の歴史に幕

宇高航路を航行する四国フェリー

 四国フェリー(高松市)の子会社の四国急行フェリーは11日、高松―宇野(岡山県玉野市)を結ぶ宇高航路の運航を12月16日から休止する届け出書を国土交通省四国運輸局に提出し、受理されたと明らかにした。同航路は1910年に国の「宇高連絡船」として運航が始まって以来、109年の歴史に幕を閉じる。

 同航路は2012年10月に国道フェリー(高松市)が運航を休止し、現在は四国急行フェリー1社のみが1日5便を運航している。88年4月に瀬戸大橋が開通するまで四国と本州を結ぶ主要な交通手段だった。

 利用者が減少し、本四連絡道の料金引き下げが拍車を掛け、存続困難と判断した。


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