台風で死者84人、不明10人 断水2万8千戸

浸水被害を受け、ガラスを外した実家の窓から外を見る女性。「元々どんな風景だったかも分からなくなっちゃうね」とつぶやいた=24日午前、長野市

 大規模な土砂災害や浸水被害を引き起こした台風19号の影響で、24日までの共同通信の集計で死者は13都県の84人、行方不明者は10人に上った。内閣府によると3978人が避難所に身を寄せ、厚生労働省の集計では断水は前日より約1万3千戸減ったものの、依然2万8868戸で続いている。

 総務省消防庁によると住宅被害は全半壊が14都県2587棟、一部損壊が28都道府県3814棟。床上浸水は16都県2万8512棟、床下浸水は21都県3万3624棟となっている。家屋調査が進み、当初床上浸水とされた家屋が半壊判定を受けたり、逆に被害がより軽いとされるケースも出ている。


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