イスラエル元軍トップに組閣指示 難航必至、政治の混乱続く

イスラエルのエルサレムで、握手を交わすリブリン大統領(右)とガンツ元軍参謀総長=23日(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルのリブリン大統領は23日、9月の国会やり直し総選挙で第1党となった中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長に組閣を指示した。右派「リクード」党首のネタニヤフ首相が21日、組閣を断念したため。ガンツ氏は4週間で連立交渉をまとめる必要があるが難航は必至。新政権を樹立できない政治の混乱が続きそうだ。

 ガンツ氏は23日、「全ての国民が混乱に終止符を打つことを期待している」と訴え「リベラルな挙国一致内閣の樹立を目指す」と主張した。汚職疑惑を抱えるネタニヤフ氏の党首辞任を条件に「リクード」との大連立を模索する可能性がある。


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