岡山でG20保健相会合が開幕 認知症や耐性菌対策を協議

G20保健相会合であいさつする加藤厚労相(中央)=19日午前、岡山市

 20カ国・地域(G20)保健相会合が19日、岡山市で開幕した。高齢化に伴う認知症の人の増加や、抗生物質(抗菌薬)が効かない薬剤耐性菌への対応などを2日間にわたり協議。20日に議論全体をまとめた共同宣言を採択する。

 日本からは加藤勝信厚生労働相が出席した。高齢化は世界的に進行し、アジアや中南米の諸国で先進国を上回るペースになる見通しだ。世界保健機関の推定によると、認知症の人は世界で約5千万人おり、毎年1千万人が新たに認知症になっている。

 認知症を含む高齢化対策は各国で重要な課題となっており、保健相会合としては今回初めて主要テーマに取り上げる。


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