平等院鳳凰堂に1046年の木材 年輪年代測定で判明

平等院塔頭の浄土院で保管されている、1046年伐採と分かった鳳凰堂の屋根に用いられた木材(上)=18日午後、京都府宇治市

 平等院(京都府宇治市)は18日、関白・藤原頼通が建立した鳳凰堂(1053年創建、国宝)の屋根に用いられた木材を調査したところ、7年前の1046年に伐採したヒノキ材だったと発表した。

 木材は長さ5・6メートル、幅35センチ、厚さ3・6センチの板で、明治時代の改修時に取り外し、平等院塔頭の浄土院で保管。奈良文化財研究所の光谷拓実客員研究員が2016年に年輪年代測定したところ、伐採年代を示す樹皮直下の年輪が1046年と分かった。屋根に使われた別の木材1点も1047年に伐採されたことが分かっている。

 木材は現在の滋賀県高島市で伐採された可能性があるという。


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