景気判断、5カ月ぶり下げ 月例報告、生産落ち込み

首相官邸で開かれた月例経済報告関係閣僚会議=18日午後

 政府は18日、10月の月例経済報告を発表し、景気の総括判断を5カ月ぶりに引き下げた。「緩やかに回復している」との骨格部分は維持したが、輸出を中心に「弱さが長引いている」として9月の「弱さが続いている」から表現を後退させた。米中貿易摩擦や中国経済の減速に伴う輸出減で、製造業の生産活動の落ち込みが長期化していることを反映した。

 先行きのリスクでは、通商問題や中国経済に加え、消費税増税後の消費者心理と台風19号の影響、英国の欧州連合(EU)離脱問題の3点を新たに明記した。

 項目別では、生産を「このところ弱含んでいる」とし5カ月ぶりに下方修正した。


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