トリエンナーレ不交付、見直さず 補助金、宮田文化庁長官が初言及

参院予算委で答弁する宮田亮平文化庁長官=15日午後

 宮田亮平文化庁長官は15日の参院予算委員会で、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」への補助金不交付決定について「申請者の手続き上の問題だ。決定を見直す必要はない」と述べた。宮田氏が補助金不交付に関する見解を示したのは初めて。

 宮田氏は、展示内容を問題視した事実上の「検閲」ではないかとの批判に対し「表現の自由は極めて重要だ。(不交付決定に)もし誤解が生じるようなら、理解を得る努力をする」と述べた。立憲民主党の福山哲郎氏への答弁。

 文化庁は4月、補助金7800万円の交付を内定。しかし、混乱が予想されたのに申告しなかったとして9月26日に不交付を決めた。


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