日銀総裁、景気「緩やかに拡大」 支店長会議で

日銀本店で開かれた支店長会議に臨む黒田総裁(中央)=15日午前

 日銀の黒田東彦総裁は15日、東京都内の本店で開いた支店長会議であいさつし、国内の景気について「緩やかに拡大している」との従来の見解を繰り返した。物価上昇の勢いが損なわれる恐れが高まれば「ちゅうちょなく追加的な金融緩和措置を講じる」との考えも改めて示した。

 日銀が1日に公表した9月の企業短期経済観測調査(短観)は、米中貿易摩擦の長期化で大企業製造業の景況感が3四半期連続で悪化した。消費税増税の影響に企業は警戒を強めているが、黒田氏は先行きについても「緩やかな拡大を続ける」との見方を維持した。


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