2019年10月11日 19:29 | 無料公開
大漁旗が掲げられた漁港の集会場で、復興支援演奏会を開いたバイオリニスト千住真理子さん=11日午後、福島県富岡町
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で被災し、7月に復旧した福島県富岡町の富岡漁港で11日、バイオリニスト千住真理子さんが幻の名器ストラディバリウス「デュランティ」を弾く、漁業関係者向けの復興支援演奏会を開いた。
大漁旗が掲げられた平屋の集会場で、千住さんは「リラックスして、体中で音を吸い込むように聞いてほしい」と、集まった漁師ら約20人にあいさつ。バッハの「G線上のアリア」や「浜辺の歌」など7曲を演奏した。
漁師の寺島浩之さん(56)=同県新地町=は「初めてバイオリン演奏を生で聞いたが、心に響き胸が熱くなった。明日からまたがんばっぺ」と笑顔で話した。