甲状腺検査の不利益も記載 福島、来年度から新案内文

 東京電力福島第1原発事故の健康影響を調べる福島県の「県民健康調査」検討委員会が7日、福島市で開かれ、甲状腺検査の同意を得る際「無害のがんを診断・治療する可能性がある」などと、具体的な不利益も記載した新たな案内文を配布する方針を決めた。来年4月に始まる5巡目の検査から使用する。

 甲状腺検査は2011年度から県内全ての子どもを対象に開始。従来の案内文では不利益に関し「治療の必要のない変化も数多く認めることになる」との表現にとどめていた。検討委の部会で「詳しく書くべきだ」との意見が出たことを受け、見直しを進めていた。


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