下ネタ一筋で映画に主演 地下芸人の横須賀歌麻呂

「東京アディオス」PRイベントに登場した(左から)横須賀歌麻呂、柳ゆり菜、チャンス大城、大塚恭司監督=東京都内

 テレビに出られず、大手事務所にも所属しない地下芸人の悲哀を描いた映画「東京アディオス」のPRイベントが東京・池袋の映画館シネ・リーブル池袋で開かれ、本人役で主演した芸人の横須賀歌麻呂が登場した。10月11日から同館で上映。

 過激な下ネタ一筋で「地下芸人の帝王」と称される横須賀は「テレビに出られないようなネタをする芸人は、どこの事務所も入れてくれない」と嘆きつつ「下ネタをやり続けたら、映画主演の話が来るんですよ」と胸を張った。

 大塚恭司監督は「芸人の数は爆発的に増えたが、一握りしか食べられない状態」と解説。地下芸人を「上昇志向を持ちながら長年売れない者。もう一つは、売れにくい個性的な芸風をひたすら磨く者」と定義した。

 劇中の過酷なアルバイトシーンは「ほぼ実話です」と横須賀。共演したチャンス大城と10年ほど前、一緒にバイトをしていたといい「年下の店長が、大城にあいさつ代わりでプロレス技を掛けるんです。売れない芸人はなめられてるんですよ」と窮状を訴えた。

 他に共演の柳ゆり菜も登壇した。


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