電力先物が試験上場、東商 料金の安定化期待

電力先物の取引開始を記念する式典で、鐘を鳴らす東商取の浜田隆道社長(左)ら=17日午前、東京都中央区の東京商品取引所

 東京商品取引所は17日、電気料金の将来の価格を予測して事業者間で売買する電力先物を試験上場し、取引を開始した。電力は天候によって需給が大きく変動するため価格変動のリスクが大きい。新電力などが電力先物の取引を活用して変動リスクを回避できるようになれば、消費者にとって電気料金の安定化につながることが期待される。東商取は3年間の試験上場中に取引実績を積み上げ、本上場への移行を目指す考えだ。

 電力先物は将来の電気の価格を予測した上で取引をする仕組み。電力小売りの全面自由化で増加した新電力の中には、自前で発電所を持たないケースも多い。


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