米、ゲノム編集で目の病気治療 体内の遺伝子を直接操作

 【ワシントン共同】遺伝子を効率的に改変できるゲノム編集技術の「クリスパー・キャス9」を使い、目の病気の原因遺伝子を修復する遺伝子治療の臨床試験を米国で年内に始めると、米バイオテクノロジー企業が15日までに発表した。クリスパー法で人の体内で遺伝子を直接操作する世界初の臨床試験という。

 病気の治療はゲノム編集の応用で最も期待されている分野の一つ。成否は今後の遺伝子治療の広がりを占う試金石になる。

 昨年発覚した中国の研究者による受精卵へのゲノム編集のように影響が将来世代に引き継がれる恐れはなく、遺伝子の改変は患者の患部に限定されると想定している。


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