米、希少生物保護策を後退 産業活動優先、反発も

 【ワシントン共同】トランプ米政権は12日、国鳥のハクトウワシやハイイログマなどに代表される国内の希少な生き物の保護策を「効率化」すると発表した。米メディアによると、動植物の保護のために抑制されてきた石油や天然ガスの採掘、森林伐採や農業などの産業活動をしやすくする狙いで、「対策の後退だ」と反発が広がっている。

 1973年に制定された「種の保存法」の運用を巡る過去最大の見直しで、来年の大統領選を見据え、規制緩和を求めてきた産業界にアピールする狙いがある。

 環境保護団体は「より多くの種が絶滅の危機にさらされてしまう」と批判している。


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