高知県の推計人口70万人割れ 国勢調査で1925年以来

高知市街=2012年

 高知県は20日、県の推計人口が1日時点で69万9522人になったと発表した。5年ごとに国が調べる国勢調査によると、県人口が70万人を割っているのは戦前の1925年。県は死亡者が出生者を上回る自然減が主な原因としている。

 県統計分析課によると、国勢調査では県人口が最も多かったのは55年の88万2683人。75年から合計特殊出生率が2・0を下回る状況が続き、高齢化が進んでいる。高知のほかに人口が70万人を下回っているのは鳥取、島根両県。

 高知県の尾崎正直知事は若者世代より高齢者が多い人口構成を踏まえて「今後も減少が続くことは避けられない」と話した。


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