FRB、利下げ示唆 貿易摩擦で先行き不透明

記者会見するFRBのパウエル議長=19日、米ワシントン(共同)

 【ワシントン共同】米国の中央銀行に当たる米連邦準備制度理事会(FRB)は19日、米中貿易摩擦で経済の先行きに不透明感が高まっているとして「景気拡大を維持するため適切に行動する」と表明し、早期利下げを示唆した。景気減速リスクが強まれば、7月末にも金融緩和に転じる可能性がある。

 FRBは金融政策を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)で、主要政策金利を年2・25〜2・5%に据え置くことを決定した。昨年12月を最後に利上げを停止して様子見を続けてきたが、米中貿易摩擦の悪影響や物価低迷を懸念。景気判断を「堅調に拡大」から「緩やかに拡大」に下方修正した。


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