日銀、米中摩擦の影響点検 決定会合初日、金融緩和維持へ

日本銀行本店=東京都中央区

 日銀は19日、2日間の日程で金融政策決定会合を開いた。初日は米国と中国の貿易摩擦の激化をはじめとする海外経済の動向が日本の景気に与える影響を点検した。2%の物価上昇目標の達成を目指し、現行の大規模な金融緩和策は維持する方向で議論する見通しだ。

 貿易を巡る米中対立の長期化で世界経済の先行きは不透明感を増している。米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)は景気減速への懸念から、利下げなどの金融緩和を視野に入れ始めており、市場で日銀の追加緩和への期待が高まる可能性もある。


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