日本の北欧産鯨肉輸入増を警戒 IWC脱退でEU担当閣僚

カルメヌ・ベッラ欧州委員(欧州委員会提供・共同)

 【ブリュッセル共同】6月末の日本の国際捕鯨委員会(IWC)脱退を前に、欧州連合(EU)の環境・漁業担当閣僚に当たるベッラ欧州委員は17日までに、鯨肉の主要供給源が公海の調査捕鯨から排他的経済水域(EEZ)の商業捕鯨となり、操業域が大幅縮小するのに伴い、北欧産鯨肉の輸入を増やさないよう求めた。日本の政策転換が欧州の捕鯨拡大を招く可能性に警戒感を示した。共同通信の書面インタビューに答えた。

 ベッラ氏は日本のIWC脱退を「残念だ」と強調。IWCのオブザーバー参加方針や南極海など公海での調査捕鯨をやめ、EEZで商業捕鯨を再開することについては「留意する」とした。


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