臨界前核実験で米に抗議文 長崎、知事と議長

 長崎県と同県議会は26日、米核研究機関が2月に臨界前核実験を実施したことに対し、それぞれ中村法道知事と瀬川光之議長の名で「極めて遺憾」などと抗議する文書を在日米国大使館に郵送した。いずれもハガティ大使宛て。

 両氏は抗議文で「原爆を体験した長崎県民は、一日も早い核兵器の廃絶を願っている」と強調。米国が核の維持や開発を目的とした全ての核実験を中止し、「核なき世界」の実現に向けた取り組みを強化するよう要請した。

 同機関は2月13日に実験を行った。貯蔵核弾頭の安全性向上が目的だったとしている。


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