天安門事件30年控え台湾で集会 「中国が悪影響」と批判

 【台北共同】台湾で対中国政策を主管する大陸委員会などは24日、台北市内で、中国政府が学生らの民主化運動を武力弾圧した天安門事件から6月4日で30年になるのを前に、事件を批判する集会を開催した。事件で両足を失った方政氏=米国在住=は「中国の強大な全体主義は中国だけでなく、台湾の民主にも悪影響を与えている」と訴えた。

 方氏は取材に「習近平指導部の下、(中国の民主化は)大きく後退し、暗黒時代だ。指導部内に多くの矛盾が累積し、きっかけさえあれば破綻の可能性はある」と指摘した。

 方氏は、事件が起きた6月4日、北京の天安門広場から撤収の際、軍の戦車に両足をひかれた。


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