2019年5月22日 18:37 | 無料公開
鹿児島県・奄美大島で発見されたラン科ムヨウラン属の新種「アマミムヨウラン」=2018年5月8日(森田秀一さん提供)
鹿児島県の奄美大島でラン科ムヨウラン属の新種が発見され、「アマミムヨウラン」として22日、国際的な学術誌に論文が発表された。光合成を行わず、菌糸を根から取り込んで生育する菌従属栄養植物の仲間。論文執筆者の一人、神戸大大学院の末次健司講師(31)=生態学=は「奄美大島の森の豊かさや菌類の多様性を示すものだ」と今回の発見を評価している。
奄美市の動植物研究家森田秀一さん(61)が昨年5月、奄美大島南部の宇検村の山中で見つけ、末次講師が鑑定した。
15センチ程度にまで育ち、5月ごろに薄緑や白の花弁が楽しめる。