中国電ダム、事前放流へ 豪雨で氾濫、高梁川水系

 中国電力は20日、高梁川水系にある「新成羽川ダム」(岡山県高梁市)について、大雨が予想される際にあらかじめダムの水位を下げる事前放流を6月から必要に応じて実施すると明らかにした。西日本豪雨で高梁川が氾濫したことなどを受け、甚大な被害が出た真備町地区がある同県倉敷市を含む流域の4自治体が要請していた。

 中国電によると、新成羽川ダムは発電を目的に造られており、治水目的ではないダムで事前放流をするのは珍しいという。

 西日本豪雨時の最大放流量は毎秒2074トン。この量は同じ水系で緊急放流した県管理ダムの最大放流量の約3倍に上った。


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