日銀、20年春まで超低金利維持 長期緩和を明確化

金融政策決定会合に出席するため、日銀本店に入る黒田総裁=25日午前

 日銀は25日開いた金融政策決定会合で、金融政策の先行き指針を修正し「少なくとも2020年春ごろまで現在の極めて低い長短金利の水準を維持する」と明記した。消費税増税に伴う景気の腰折れを回避するため、現在の大規模金融緩和策を長期間続ける姿勢を明確化した。2021年度の物価上昇率は1・6%と予想し、目標の2%に届かない見通しだ。

 従来は「消費税率引き上げの影響を含めた経済・物価の不確実性を踏まえ、当分の間」続けるとしていた。

 黒田氏が25日午後に記者会見を開き、金融政策運営や経済、物価の見通しについて詳しく説明する。


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