アイヌ施設開設へ準備急ピッチ 北海道白老町、報道陣に公開

建設が進む国立アイヌ民族博物館=23日、北海道白老町

 北海道白老町に建設中のアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の整備状況が23日、報道陣に公開された。来年4月24日の開設まであと1年となり、ハード、ソフト両面の準備が急ピッチで進んでいる。

 象徴空間は白老町のポロト湖周辺の約10ヘクタールの土地に、国立アイヌ民族博物館や体験型の施設などを整備する。博物館は3階建ての外観はほぼ完成。作業員らが屋根の仕上げや内装の工事に取りかかっていた。伝統的な住居(チセ)を再現した施設は、まだ着工したばかりという。

 建設を担当する国土交通省の職員は「予定通り進んでおり、年内に主要施設の工事を終えたい」と説明した。


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