「破格の人」梅原猛さんしのぶ 京都でお別れの会

哲学者梅原猛さんのお別れの会で、惜別の歌と踊りをささげるアイヌ詞曲舞踊団「モシリ」=21日午後、京都市

 1月に93歳で死去した哲学者梅原猛さんのお別れの会が21日、京都市内のホテルで開かれ、交流があった研究者や政治家、作家、能楽師ら約500人が故人をしのんだ。市民らの献花も受け付けた。

 哲学者の鷲田清一さんは弔辞で、梅原さんを「誰もが認める破格の人」と表現。「先生は大胆な推論を次々と打ち出したが、いつも奥底には悲嘆に暮れる人に安らかさをもたらしたいという思いがあった」と、温かな人柄を振り返った。

 祭壇は白い花で飾られ、中心に笑顔の梅原さんの遺影が置かれた。梅原さんと親交があった北海道のアイヌ詞曲舞踊団「モシリ」が、惜別の歌と踊りをささげた。


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