坑道の煙止まる、北海道夕張市 石炭博物館火災

注水作業が続く北海道夕張市の石炭博物館の模擬坑道=20日午前

 北海道夕張市の市石炭博物館の模擬坑道で起きた火災は、発生から3日目となった20日、夜通しの注水作業で坑内が水で満たされ、一時は高さ数十メートルまで立ち上った煙が止まった。消防などは引き続き冷却のため注水を続ける。坑内の状況を把握できず、鎮火の確認には時間がかかる見通し。

 消防によると、坑内の石炭が燃えたとみられ、国土交通省北海道開発局の排水ポンプ車などで川から吸い上げた水を流し込み、燃焼する酸素を減らす方法で消火を進めていた。坑内は20日午前8時ごろ、満水となった。

 ただ石炭の燃焼力は強く、内部が燃え続けている可能性もあり、注水を続ける必要があるという。


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