4月10日に一部避難指示解除 原発被災の福島・大熊町

福島県大熊町の避難解除対象区域で整備中の役場新庁舎(下)。上奥は東京電力福島第1原発=10日(共同通信社ヘリから)

 東京電力福島第1原発事故による全町避難が続く福島県大熊町で、一部地域の避難指示が4月10日に解除されることが26日、事実上決まった。政府の原子力災害現地対策本部が提案し、町も同意した。第1原発が立地する同県双葉町、大熊町での避難解除は初めてとなる。

 対策本部の磯崎仁彦本部長が同県会津若松市にある町の仮役場を訪れ、渡辺利綱町長らと面会し、日程を伝えた。

 面会終了後に記者会見した磯崎氏は「除染の効果もあり、環境中の放射線量が十分低下したと判断した。できるだけ早い時期に解除したいという町の要望も踏まえた」と説明した。


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